「マンガとかでさ、ヒロインが奇抜な衣装や、エロイ水着とか着させられる場面があるよな」
「うん、よくあるよね」
「それを着て『なによこれえ!?』とか言うんだけど、あれって着替え終わる前に気づかないもんなの?」
「確かに、少なくとも私だったら気づくと思う」
「……そっか」
「あれ、もしかして下手なこと言ってたら私が実験台にされてた?」
「まあ、区別しないというより、できないというか」
「要は平等主義的な諺ですね」
「なるほど、人間は天びんではないから、差別してしまうということですか」
「ほぉ、そうきましたか」
「『金持ちは夏に氷を手に入れるが、貧乏人は冬に手に入れる』といいましてね」
「ああ、なるほど! 確かに平等だ」
「うわあ、引っかかったあ」