他人を呪わずにはいられない気持ちを、初めて知った。
自分が大好きだった職場がある女にぶち壊され、
女はそこの支配者となった。
私は逃げる根性がなかったから、被支配者になったけど
やっぱりそいつが憎くて憎くてたまらなかった。
女はちゃんとそのことに気づいた。
お前はダメなやつだと、じわじわと自己肯定感を奪っていった。
2年耐えもうダメだと思い逃げた。
でも女は私の逃げ先にも、
あいつはダメなやつだと吹いて回っていると知った。
こういうときのために、
呪いがあるんだなあって思った。
自分にはどうにもできない不条理な力によって
大切な世界が壊されてしまうとき
その対象を呪えることが救いになる。
呪いは祈りとおんなじだ。
呪いによって、そいつがひどいめに合うようなことはたぶんない。
でも、不条理に奪われる側の人間にとって、呪えること自体が救いである。
相手の体にも心にも危害は与えない。
ただ呪う。
呪わずにはいられないんだよ。
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