真面目に答えず、出来る限りと嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。
基本的に、「相手の論理が間違っている」と言いたいときに使う比喩表現だな。
私もその返しはよく使うが、「何がどう間違っているかはうまく言語化できないけれど指摘したい」ときは特に便利だ。
で、そのモヤモヤの正体だが、「正確ではないが、だいたい合っている」からという説が有力だ。
例えば、君が「1+1=3」だという間違いを展開させたとしよう(実際はもっと複雑だったり、君が間違っていないケースもあるだろうけれど、今回はこのまま話を進めるぞ)。
さて、この「1+1=3」という間違いを、「2+2=6だと言っているのと同じ」だと返されたらどうだろう。
「だいたい合っている」けれど正確ではない。
「いや、そこは2だろ。1多いぞ」っていうのと、「いや、そこは4だろ。2多いぞ」という指摘は同じではないのだが同じに見えてしまうんだ。
後は掛け算の順序が云々とか、なぜか人と人を掛け算したりとかもするが、人間はあまり数字に強くないからなあ。
では「あなたのその比喩は正確ではない」と指摘することに意味があるのかといえば……どうだろうな。
この返しを使う側としては、そもそも「正確」であるかどうかは問題ではなく、「あなたの論理は間違っていますよ」という思いを伝えたいだけだから。