2016-04-17

なぜ人は短くまとめられたものは分かりやすいと思ってしまうのだろう

http://www.life-abstract.com/entry/2016/04/17/121000

抽象的なもの構成されている体系は、概要的になればなるほどわかりにくくなる。

なぜなら、その抽象的なものがどのような振る舞いを一般化したものなのかというのは、具体例との結びつきやその概念運用方法の知識がないと、感覚的な理解を得られないからだよ。

概要的に書かれた書物は、それらを差っ引いてるから、実はそういったことをしっかり習得した人間じゃないと、そこに書かれている内容を感覚的にも本質的にも理解できない。

まり、初学者の人や一見さんには、こういった短時間でOK、1冊でOKと謳った薄い本は実はとっつけないものが多いんだよ。

これは物理学とか数学とかもそうで、簡単に分かるよ!と謳いつつ、簡単に分かるための素地がないと読めない本ってのはほんとに多いんだ。

学者にとって分かりやすい書物というのは、書かれた範囲の狭さのわりにビックリするほど長くかかれていて、代わりに誰でも根気があれば読めるように書かれているものだよ。

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