2016-03-21

上手に生きるコツは美味しいカルボナーラの作り方とよく似ている。3

カルボナーラの作り方はとあるオカマに教えてもらった。

彼は自らのことをニューハーフともトランスジェンダーとも言わなかった。ただのオカマだと言った。彼女と呼ばれるのも好まなかった。

女性ホルモン摂取していたが不定期だった。真面目にクリニックに通ったかと思うと、突然行くのをやめた。そんなことを繰り返していたので、オカマ男性女性の間を行ったり来たりしていた。

特に深い理由があったわけではない。ある時僕はオカマと寝た。酒で記憶をなくしたわけでも、ヤケになったわけでもなく、なんとなく僕はオカマと寝た。それがどこか自然な成り行きのように思えた。オカマ男性みたいで女性みたいで不思議な感じだった。

オカマとは付き合っていたわけではなく、友達のような関係だった。僕に彼女がいた時もあったし、オカマ彼氏がいた時もあった。でも、どちらからともなく連絡を取って、相手の家でご飯を作り、ワインを飲んで、セックスをした。僕とオカマはそんな関係だった。


いつものようにオカマの家に泊まった翌日、僕が起きるとオカマ料理を作っていた。

オカマはいつも楽しそうに料理を作った。料理を作るオカマを見るのが僕は好きだった。

オカマは話をしてくれた。オカマという生物の生態についての話だった。

http://anond.hatelabo.jp/20160321094720

記事への反応 -

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん