もう四人とも全員死んでしまったけど、その四人すべての葬式で「かなしい」とか思わなかった。
知らない人が死んでも、特になんとも感じないよね。正直。
父方も母方も、実家に帰るのは年に一度だけ。
しかもそれも中学くらいまでで、高校生になってからは年に一度も顔を合わせなくなった。
数年に一度くらいしか会わない。
県内だったけど、用もなければ会わないのでそんなもんだ。
で、四人とも私が25になるまでに全員死んだ。
そうやって考えてみると年に一度×(25年間−私が物心つく3年)で考えると、22回しか顔を合わせてないのだ。
宿泊することもあったけど日数は長くて3日程度だったので、本当に50日も一緒に過ごしていない。
そんな人を身近に感じろとかぶっちゃけ無理だと思う。
職場の人のほうがよっぽど顔を合わせてるよ。
用事がないと会わないし、会っても正直話すこともない。
流石に子供時代からの蓄積もあるから、親が死んだら泣くと思う、けども祖父母に関しては核家族だとやはり厳しいかなぁ。
しかしおんなじ条件のいとこが号泣してたので「何をそんなに悲しいんだろう」と不思議でならなかった。
50日も一緒に過ごせてない人に泣けるってすごいなぁと思う、単純に。