「地域労組おおさか」など個人加盟労組の支援で、権利擁護に立ちあがったのは、北出茂さん(三七歳、大阪府枚方市)。勤務企業のコンプライアンス(法令遵守)違反などを指摘したことで自宅待機になり、低額の休業手当のみ支給という”報復”と闘っている。北出さんは風俗店など約一〇〇店を経営するグループ企業の持ち株会社、レジャックスホールディングス(現INSOU、大阪市西区、守安但社長)の法務部に勤務していた今年三月、トラブル急増中の「ペニーオークション」の違法性や名ばかり管理職への残業代不払いの問題点などを指摘したところ、「能力不足」の汚名を着せられて退職を強要された。これを拒否すると自宅待機に追い込まれた。