(いとくほうえん)
老子の言葉。これを日本語にすると怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみに むくゆるに とくをもってす)。
ひどい目にあって怨みを抱くような相手であっても、仕返しをするのではなく、 許しの心で、あたたかく接するべきである、ということ。
怒りの感情というものは、多くの場合、ささいなことが原因で起こるものです。
たとえ憎いと思っても、できるだけ相手を許し、逆に恩恵を与えるような気持で 接するべきである。ということのようです。
このことわざは、老子の言葉ですが、論語の中にも書かれているようですから、中国では、 かなり古くからあった言葉のようです。
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老子がこの言葉を言ったのは、「以怨報怨」つまり「怨みに報いるに、恨みを以ってす」だと、恨みの連鎖が起きて
何時までたっても怨みは解けず、復讐が復讐をよび報復合戦になってしまう。
そうならないためには「怨みに報いるに、徳を以ってすべきである」という意味であると解釈されています。
旧約聖書とコーランを基とする「目には目を、歯には歯を」の反対の考えです。
「目には目を、歯に歯を」を信奉している、アラブとユダヤの間で三千年も争いが続いていることを考えると、
この老子の教えは的を射ているのかもしれません。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1394880143