特技というか、べつに本当に歩けるわけじゃなくて感覚をだますという感じ。
自分が歩いているのは今天井で世の中全てが上下逆さまなんだって思うと、本当にそういう風に感じることができる。
きっかけは、あるテレビ番組で左右が逆さまに見えるメガネを掛けて生活するっていう実験をやっているのを見た時。
最初は当然右も左も反対に動こうとしてしっちゃかめっちゃかなのだが、1日もするとずいぶん慣れてきて、そのうち自然に生活できるようになるというものだった。
メガネを外した後に正常に戻るまでが大変また大変だって話なんだけど、人間の感覚って曖昧なんだなぁと思ったんだ。
その実験をみて感じたのはとくに視覚情報が曖昧だってことで、視覚のもつ方向感覚と身体の持つ方向感覚っていうのが一致してなくてもいいんだっていうのはなかなかに衝撃的な内容だった。