君は、私と思考回路が似ていて、持っている知識が私と全く違った。
話していて一番面白かった。
君との素敵な思い出はたくさんあって充実していたけれど、如何ともし難い君への不満もあった。
不満の方は今は物哀しくて朧げだけど。
付き合って1ヶ月くらいで、私にとって如何ともし難い不満が君にあることが分かった。
話し合いをした。話し合いのプロセスは楽しかった。でも楽しいだけで何も変わらなかった。
おそらく、この時点で破綻していたのだろう。
一緒に暮らせば良くなるだろうと思っていたが、
ならなかった。
君と距離を置き始めたのは私からだったように思う。
日々の仕事が忙しくなったことを言い訳に、不満が解消されないことを動機に。
不満については常々話し合っていたが、ここで真剣に話し合った。
君から別れを告げられ、少し安堵した。
君が部屋を出、空き部屋になった君の部屋を見たとき、現実を知って涙が出た。
気を紛らわせるべくバカみたいに酒を飲んでみたら、嗚咽が止まらなくなった。
1人が好きな性分であっても、
四六時中一緒にいた人間がいなくなると、
流石に人恋しくなるんだなぁ。
来月、君のいた部屋に新しい恋人が来る。
新しい恋人に上述の不満はない。
分かってるよ、私はクソなのだ。