「萌え」というものは、可愛いキャラを見たときに「可愛いなあ」と素直に感じる、
そういったものであって、性欲からは距離を置いた感情であった。
もちろん「萌え」たあとに「エロ」を求めることはあるが、あくまでそれは別腹だ。
たとえば、萌え要素の強いエロゲは、エロ要素が弱いのが当たり前だった。
逆に「萌えなのにエロい」ことを売りとした「萌エロ」というジャンルがあるくらいだった。
そんな「萌え」が「エロ」と同一視されるようになったのはいつからだったろうか。
いや、内部的にはいまでも「萌え」の本質は変わっていないと思っている。
彼らは、アイドルの顔の区別が付かないがごとく、萌えとエロの区別が付かない。
そのコンテンツが性欲に向けて売り出されているのか、そうでないのかが分からず、分かろうともしない。
何でも性欲に向けたものだと決め付けて、思考停止してしまうのだ。
本来の「萌え」は、年齢によるゾーニングが必要ないものなのだけど、 「エロ」と混同されることで、ゾーニングが必要なものと混ざるのが厄介なんだよねぇ。 性欲抜きで、純粋に...