給料が入って、ガスが点いた。
感動にふるえた。先月もそうだったが。
昨日までのおれといえば、2ちゃんねる、小町、増田でゲスの極み漢として、差別用語を連発していた。釣れた方々を神の視点から威圧的に煽りまくっていた。揚げ足を取りまくっていた。アメーバピグで、深夜入り浸っている小学生をとにかく叱りまくった。何時だと思っているんだ。勉強しろ。オ○ニーもしまくっていた。性癖もこれまでにない、未曾有の趣味に突入していた。先月もそうだったが。
それが、どうした。
いまはこんなに晴れ晴れしい気持ちだ。
本気ですべてをひとを愛せると思った。
ふと、思い出して、「あの素晴しい愛をもう一度」を歌う。懐かしむ。
あの美しい伴奏を思い出すたびに、涙が出てくる。
大人になって、さんざん社会に振り回されて、でも、それを見せぬよう、何気ない顔をして生きている。誰だってそうだ。
そんな心では、あの時と同じ花を見ても美しいと思えないんだろうな。
ああ。おれは、いったいどこで変わってしまったんだろう。