言い古された扱いになるがクラシック音楽と日本の伝統文化は共通点が多い
まず、落語は古典のボリュームの多さである。時そばやじゅげむのようなレパートリは
得てしてクラシックで言えばバッハやモーツァルトといっても過言ではない。
落語は噺家の解釈によって話の結末やちょっとした表現がかわるがクラシック音楽によ
っても再現性を大事にする研究や、古楽器を用いて当時の音や編成を再現するピリオド
奏法。
または逆転の発想として「もし今現在作曲家が生けていればこう作曲しただろう」という
解釈のもとに再現性よりも表現性重視のネオピリオド奏法なんてものもある
噺家によって解釈が変わるのはまさに指揮者が変わって表現が変わるクラシック音楽そのも
のといえるであろう。