生まれてから大人になるまでこの質問をされたことがない人はいるのか。
まだ生まれて数年の頃から、それこそ言葉を覚えたばかりの頃からまわりの大人から聞かれてきたのではないだろうか。
「ますだちゃんは大きくなったらなにになりたいの?」
「ますださんは将来なにになるの?」
人は必ずなにかにならなくてはいけない。
なにか、自分がなりたいものはなにか、具体的ななにか、これです、って答えられるような何かがないといけない。
わたしは一体なにになりたいのだろう。
早くそれを見つけなくては。
いつしかそんなふうに思っていたような気がする。
まだまだわたしは若いが、少しは大人に近づいた。
せいぜい20代ではないだろうか。
どうしてだろう。30代、40代、50代になった『将来の自分』のことを想像したことはあっただろうか。
子供の頃思い描く将来はとても狭い。
そもそもなにも知らないのだ。
最近になって思う。わたしはほんとうに何も知らなかったと。
学生時代、親や大人から何も知らないという扱いをされて心のなかで憤ったこともあった。それなりに世の中を分かっているつもりでいた。
そんな狭い世界に生きる彼らに対して常に向けられる「将来は何になりたいですか?」という質問。
人はなにかにならなくてはいけないのか。
それは幼少の頃から思い描いていないと手遅れになってしまうものなのか。
私はなにになれたのか。
なにになるつもりなのか。
私はなにになりたいのか。
なんか言いたかったことから話が反れた気もするけどまぁ所詮匿名ダイアリー。
将来何になりたいですか?