ロバート・エドウィン・ピアリーは、その生涯をかけて北極点到達に挑んだ探検家。
幾度もの失敗の中、彼は凍傷で足の指8本を失うが、1909年、西洋人として初めて北極点に到達した。
自らの死に向かって突き進んでいるとも思える彼ら探検家を、常人は、ただの自殺願望者と理解を示さないだろう。
ただ少なくともオレには、彼らは「死ぬ」ことを含む「生きる」自由を叫んでいるように見えた。
それに比べて今のオレはどうだ?
安心・安全・保険・保障…生レバー一つも自身の責任と選択で食うことを許さない国に生まれ、過剰に擁護され、片時も「死」を意識させない環境に育ち、いったいどうやって本来の「生」を感じろというのか?
もういい。
あの、私わりとそういう人を人材として求めてるんですが 給料は高くはないけれど、スリルだけは本当にある職場なんですけど あ、もちろん福利厚生もあるんですがいかがですか。 新...