過去(多分90年代前半くらいまで)エロ漫画は食い詰めた漫画家が落ちるところというイメージがあった
漫画界の中でも底辺階級に位置すると思われていたので絵のうまい人はわざわざそこに行かなかったし
絵のヘタな漫画家でも出版側の「とにかくエロ描いてくれればいい」という需要があった
(「まぁエロですってよ奥様!ああはなりたくないものですわね~?」みたいな空気が描き手にも出版側にもあった
要するに昔は「絵がうまい人がわざわざそこで描くうま味がなかった」のでごく一部の意識の高いエロ漫画描き以外はわざわざうまい絵を描く必要性が薄かった
ところがエロ同人が盛んになるようになると、エロ同人の買い手は「エロを描いているから」という理由では
「描き手の値段を値切ったりしない」。
エロを描くことそのものに抵抗がないならエロを描くことに大きなインセンティブが生まれることになる
こうなるとむしろ「(エロを描くことそのものに抵抗がないなら)絵がうまい人ほどエロを描く」≒「エロ漫画は絵がうまい人が描くジャンル」という風潮が出来上がり
エロ漫画は「絵がうまくなければ描いててゴミ」という現状になった
(勿論極端な言い方だ、現在でも多少作画技術が高度でなくても売れるエロ、抜けるエロを描いている人間はいくらでもいる
だがその「作画技術の平均値」は日々間違いなく上がっているし上がり続けるだろう)
ということをこの記事見て思った