・掃除の目的は、「掃除したい場所にあるホコリの総量を減らす」ことだ。
そのために「効率的に汚れを移動し処分」することが大切である。
・ホウキとチリ取りで教室を掃除するシチュエーションをイメージしよう。小学生がホウキを左右にバサバサと振るだけで「そうじをしている」と主張する。これは掃除と言えるだろうか? NOだ。
・この場合「ホウキを振ること=掃除」ではない。「ホウキを使ってホコリを全体から片側に移動させ、さらに一か所に集め、ちり取りで取り去る」ことが掃除だ。
【ホコリはどこから来るのか】
・掃除をしても、ホコリはやってくる。彼らはどこからやって来るのか。
・服や布団、絨毯から繊維がちぎれてホコリになる。風に乗ってきた無害で目に見えない小さなチリが落ちてホコリになる。
・ホコリの元は我々の日常生活であり、侵入を拒むことはでしない。大仏の上にだって積もるくらいだ。ホコリを継続的に生活空間からはき出さなければ、肺をやられ健康を害する。
【ホコリの出し方】
・基本は上から下に掃除をする。ハタキ(モップ型がいい)で払うとホコリはその場所から重力のまま下に落ちる。
・だがホコリは軽い。フワフワと空中を漂っている。ここで換気をして舞い上がったホコリを外に飛ばす。ホコリを多く含んだ空気と、比較的綺麗な空気が入れ替われば、部屋の中のホコリの総量を減らすことが可能だ。