私が小学2年生の時、近所の5つ上の幼なじみのNとよく遊んでいた。
ある時Nとその同級生が、二人の秘密基地?のような場所に小遣いを共同で隠したらしい。
Nは同級生と別れた後に、二人の小遣いを独り占めした。
翌日Nの同級生が私の所にやってきた。
そして私に「隠してた金がなくなった。俺たちの秘密基地の方に向かうお前を見た奴がいる。」と告げた。
脇にはNも居た。
Nが独り占めしたとは言えなかった。1200円。
Nがいる前で払った時もあったが、Nは何も言わなかった。
謝罪も協力もなかった。
Nにしてみれば、私はその程度の存在だったんだろうな。
また、同時期に、近所の1つ下のYともよく遊んでいた。
私は、このYの母親にきっかけはわからないが、ひどく嫌われていた。
Yの母親とその他の井戸端会議中に、露骨に私を見て、指をさして何か話をしていたのを覚えている。
そしてYの母親につながりのある子とは遊べなくなった。
Yを含めどの子も、どういう理由で遊ぶなと言われたのかは、誰も教えてくれなかった。
その程度の存在だったんだろう。
小学5年生の時、遊んでいた同級生Kが近所の駄菓子屋で万引きをしていた。
それとなく咎めたが、Kは私にもすればいいと言い万引きはやめなかった。
Kは万引きについてのクラスメートへの弁解に、私にやらされた、私もやっていると言った。
私が否定した。
当然、万引きしているKの嘘なんかより、事実やっていない私の真実の方が信じてもらえると思っていた。
いや、もうこの辺ではわかっていた。
信じてもらえるわけもなく、Kの仲間だと思われた。
その程度の存在だったんだろう。
もちろんKに詰め寄った。
どういうつもりだ、と。
そうしたらKの新しい仲間なのかわからんRと言う奴が
「お前と遊ぶようになってからKはこうなった」
「Kに近づくな」だと。
Kを見るとこっちを見てニヤニヤ笑っていた。
そういう風に出来ているんだろうって学習した。