2014-02-17

母体リスクを顧みず出産美談うんざり

よくある話で、

ガン発覚して、中絶を選べば延命できるけれど出産を選んだ人や

障害児が生まれるリスクを顧みず出産を選んだ人の話が取り上げられるが

その取り上げられ方に不安を覚える。

そのような決断をした人はすごいだろうし、価値ある決断の一つだと思う。

だけれども、「母は自らの命を顧みず命を生む」みたいな考えが価値のある唯一の決断みたいな感じになっていないか?

番組制作側としてはそういうつもりも無いかも知れないが、もう産めないかも知れないというリスクを抱えて中絶決断する人の『美談』はあまり聞かない。

命を賭けるというのは、どんな人も真似できない並大抵の決断ではないが、

命をかけたくても賭けられない場合というのもあるだろう。

長男長女が居た場合はどうだ?

子どもには親は必要だ。

旦那や親のためにも先には逝けないかもしれない。

中絶決断するにしても辛い決断だろうし、そして勇気ある決断だろう。

どっちが優れているかではなく、人の人生家族生活によって何が最良かというのは変わってくる。

一方側のみ美談にしている(していないかもしれないがもう一方の美談は聞いたことがない)のは不気味に思える。

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