2013-12-18

特定秘密保護法で困るのは官僚マスコミ

取材能力が著しく低下し、民主主義国家に取って不可欠なジャーナリズム機能不全に陥っている日本マスコミは、今やすっかり官僚からオフレコによるリーク情報に頼りまくって報道を行っている。

新聞記事等でよく見る「政府高官によると」「警察幹部によると」といった表現がそれだ。

官僚マスコミを使って世論操作ができるし、マスコミも取材の労を取ること無く情報を頂けるという、お互いにとって実に美味しい関係である。ところがこれは一種の麻薬のようなもので、冒頭に述べたように、今や日本ジャーナリズムは、自分の足で情報を稼ぐという基本をすっかり忘れてしまい、政府広報片棒を担いでいるのが現実だ。

さて、「特定秘密保護法」が成立した今、最も頭をかかえているのは、他でもない、世論操作の手段を失った官僚と、ぬるま湯に慣れてしまったマスコミ関係者だろう。

マスコミの「特定秘密保護法案反対」の声は、自分の飯の種が無くなってしまう事への反発によるものかもしれない。

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