宗教とは一言でいえば「考え方」だ。
宗教を持たない集団はない。人が複数集まって生活する以上何らかの共有規範はあるはずだから。
一人で生きるにしても思考を持つ人間である以上、考え方を持たないことはない。
誰の考え方かというと「世間の多くの人」だ。
宗教と世間体の違いは何かというと、
前者はある集団が真善美として普遍化されようとするものであるのに対して、
後者は自分の価値判断はさておき既に世間で普遍化されているものである。
現在進行形と現在完了形の違いと言ってもいい。
日本以外の国、特に途上国も早く宗教が世間体に進化すればよいのに。
そうしたら不毛な争いや差別や殺戮は劇的に減るだろう。
西洋人は「何をしても神様が見ている」と考える。それが規律になっている。
東洋にも「天網恢恢疎にして漏らさず」という似た考えがあるが、
日本人の場合神様に該当するのは「世間」なのだ。
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