「遠隔操作ウイルス事件」で2名の方に対する警察による虚偽の自白強要が明らかになりました。
「あ~あ、またか。」と思った方も多いのではないでしょうか。
警察の調書は容疑者に聞き取りをして担当刑事が筆記し、容疑者にそれを読ませてサインさせて完了です。
容疑者が自身で筆記するわけではないのでいくらでも誘導、強要されて本人の意図していない調書ができあがってしまいます。
できあがった調書を拒否してサインを拒めば良いと思うかもしれませんが威圧され追いつめられて、ともかくその場から逃れたい、早く終わりにしたいとサインしてしまう場合もあるでしょう。
今回の様に自白をでっち上げた事が明らかになった場合、その調書作成者は罰せられるのでしょうか?
検事が証拠をでっち上げた厚生省村木さんの事件では担当検事が有罪になりました。
しかし今まで冤罪事件が発覚して警察担当者が罪に問われたことは聞いたことがありません。
それっておかしくないですか?
虚偽の自白強要に対して刑法を改正して厳罰化すべきだと思います。
おそらくなんでもかんでも「自白を強要された!」という訴えが殺到して大変なことになるでしょう。
しかしそのことによって警察の反対で現状なかなか進まない「取調べの可視化」が警察自身の自衛手段として望まれようになるのではないかなあ、とか思ったりするのでした。