ネタバレです。
エンタメ映画としてはド迫力でとても楽しめるものだったと思うけど、どうもあのテロを金持ちヒーローの活躍で叩きのめすあたりが、「資本主義万歳、共産主義なんてクソ食らえ」っていうアメリカ的な考え方が満載でちょっとウエってなるよね。
あと、最後の最後でバットマンが核爆弾を海のはるか沖まで持っていって爆発させ、これでゴッサムは救われた、めでたしめでたし、って感じになったけどさ。
あれって要するに「自分の命と自分の住んでいるところが無事であれば、あれだけ遠くで大爆発が起ころうが知ったことか」っていう意味だよね。
あのシーンは、自国が戦場になったことのないアメリカ人たちがのたまう「自由と平和(笑)のための戦争」のイメージがもろに出てるような気がしたな。
てか大体あんなにでっかくキノコ雲が見えるような距離であんなに派手に核爆発が起こったら、ゴッサムだって放射性物質が大量に降ってくるだろうし、ただでは済まないと思うんだけど。
ま、フィクションにあれこれ文句つけるのは無粋だということは重々承知なんだが、やはりアメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人のための映画だよなあ、という感想を抱いたのでした。