2012-06-22

人間尊厳って、その人の個人の存在に準拠するものなのかしらん。

あるいは倫理モラル良心や善といったものも、個々人のうちに存在するものなのかしらん。

当たり前のことだけれど、人間社会的動物であり否が応にも社会との繋がりを断ち切ることはできない。

そのことは十分承知の上なんだけど、敢えて人間から社会性を切り離して考えてみたとき、個々人のうちに倫理モラル良心も善も存在しないような気がしてならないんだよね。

況んや尊厳をやって話で、つまるところそれらの芽生えというのは、他者の存在ありきであり、共同体意思ないし社会性の中にこそ見られるのではないかなと思うわけなのです。

んなこと当然で、そもそも社会性を切り離した人間という存在果たして本当に人間と呼べるのかどうか甚だ疑問ではあるのだけれども。

ただ、芽生えこそ個々人の範疇を超えた事象であるにせよ、それらの概念作用する主体が個々人にあるのか社会性に中に紛れているのかが判別つかない。

例えば人を殺すという行為倫理的に間違っていて、人間尊厳を傷つけるものだけれど、その間違っているという判断、尊厳を傷つけているという判断はどこで行われているのかが気になってしまう。

人間には本当にうちなる倫理良心なるもの存在しているのか。それらは社会性の中に育まれた、共同体としての幻想ではないのか。

もちろん幻想であってもなんでも構わないのだけれど、随分とシステム化されている概念だなと感心するわけで。

あんまりうまくまとめられなくて嫌になるわあ。

  • どんな人も、社会を構成するメンバーだよね。 人が人を殺すとそのシステムが無視できない程度には混乱する。たくさん殺すと混乱も大きくなる。 システムに混乱を与えたものはシステ...

    • すごい。すっきりした文面になった。内容も分かりやすいし、本当にそのまんまのことだ。頭ん中がはっきりしたよ。 でも、個人的には概念も含めた思考を深めてみたいって思うんだよ...

      • お褒めにあずかりありがとう。 実は私は「それらの概念は単に便利だから人々の間に伝播・流通しているのではないか」と疑っている。 おそらく君は「それらの概念は共同幻想などでは...

        • どうなんだろう。定義可能かはさておき、もっと追求したいって欲求はありそうかもしんないなあ。 少し時間が経ってしまったから当初の欲求とは違ってしまっているかもしれないけど...

          • 倫理という語自体は、明治時代になってからethicsを説明するために新しく作られたものだよね。 ってそれは元増田にとっては言葉遊びみたいなもんか。 ウェイソンの選択課題と飲酒問題...

            • もう一つのトラバでは、人間の社会性及びそこから発生する良心なり倫理などといったうちなるものは後天的なものかもしれないって流れになったから興味深い。 ただウェイソンの実験...

  • 人間には本当にうちなる倫理や良心なるものが存在しているのか。それらは社会性の中に育まれた、共同体としての幻想ではないのか。 9割9分はそうだろうね。

    • 6KBしかないの?w

    • だからこそ人間足りえるんだろうけどさ、だったら人間ってなんなのって矛盾した思いにとらわれてしまう。 社会性と言う名の幻想じみたシステムに組み込まれた生き物とでも捉えれば...

      • 社会性と言う名の幻想じみたシステムに組み込まれた生き物とでも捉えればいいんだろうけれど、であるならば神を否定したり個人という価値観を見出したりしてきた歴史は何だったの...

        • 「存在からしてシステムに組み込まれている」というのは違うんじゃないかな。 それこそ、他人の存在なしにはシステムに組み込まれることがないでしょ。 つまり後天的、学習の結...

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