2012-04-26

耳かき殺人の気持ち悪さは異常

警視庁愛宕署によると、ヨシカワは偽名で、本名は林貢二容疑者(41)。千葉市内の団地に住む独身で、配電関連の会社に勤務していた。

捜査関係者によると、林容疑者はまず、1階居間鈴木さんに美保さんに会わせるよう要求。拒んだ鈴木さんに対して「話にならん」と激怒して刺し、2階に上がって美保さんを襲撃した。

美保さんは寝間着姿で、現場の状況から、ベッドで寝ていたところを襲われ廊下まで追い回されたようだ。2人には首を中心に複数の刺し傷があった。ハンマーにも血がついており、鈴木さんが頭部を複数回にわたって殴打されたとみられる。

周到な準備と、執拗な襲い方から浮かぶ激しい憎悪。林容疑者を突き動かしたのは「耳かき」への執念だったという。

「美保さんに耳かきをされると心が癒された。美保さんに謝り、また店に通えるよう頼みたかった。思いを遂げられなかったら殺そうと思った」

そう供述しているという林容疑者は昨年2月ごろから店に通い始め、美保さんを指名し続けた。4月に出入り禁止なった後、店から帰宅する美保さんをつけて、自宅前などで待ち伏せし、付きまといを繰り返すようになった。

事件の約2週間前には美保さんに謝罪したが、出禁は解除されず、その翌日にはメールが受信拒否になっていた。自宅近くで後ろから肩をたたいたときには、近くのコンビニエンスストアに駆け込まれて110番通報された。

美保さんに避けられている現実を認めたくなかったのだろう。事件2日前、再び自宅近くで待ち伏せしたが、美保さんが店関係者に付き添われて帰宅したため接触できず、感情が爆発した。供述によれば、林容疑者心中はこうだ。

「わざわざ千葉から通い、こんなに尽くしているのに冷たくされた。愛情が憎しみに変わった」

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110128/crm11012800120004-n1.htm

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