0から9までの数字とAからZまでの英大文字、それにスペースや記号で合わせて四十文字くらいあれば英語の文章が作れる。この文字に二桁の背番号を振る。0は「00」、9は「09」でAは「10」、スペースは「36」という具合だ。
円周率は数字がばらばらに並んでいて無限に続くのだから、その中には何兆桁目かもしれないが、どこかに「020000010009010136201022182010351436233436322912」と続いてる部分が必ずあるはずだ。
この数字列を上の背番号表で解読すると「20010911 KAMIKAZE NY WTC」となる。すごいでしょ。
この調子で行けば、今までの人類から未来までの悠久の歴史すべてを円周率の中に読み取ることができるだろう。
たかだか有限のノストラダムスの詩文の中から無理してこじつけるより、はるかに確実な無限の大予言。それが有限のプログラムから生み出される。なぜ五島さんともあろう人がこれに気が付かない。
円周率こそ、あの「アカシック・レコード」だったのだ!!
・・・・・・当然こんなバカなことはない。このトリックのタネは背番号表とーーさらにいえばそこに9.11を読み取る「あなた」という存在。それこそ「記述」の本質であり、イーガンを読み解くための重要な概念なのである。