2011-07-16

Winnyトリップ機能ShareID機能ぶっちゃけ失敗だったと思う。

あれのおかげで「このファイルを流したのは俺様だぜ!」って自己主張が可能になっちゃって、流す人とそれを落とす人が明確に線引き可能になってしまった。

大勢が少しずつファイルを持ち寄っていくのが本来のP2Pファイル共有だったのに、前述の日本製P2Pファイル共有ソフトは、ごく僅かな一次放流者が効率的にファイルをばらまく手段に変質してしまった。

そして「わたし落とす人、あなた上げる人」が定着してしまい、「上げる人」がファイルを上げるのを漫然と待つだけの人が増えすぎた。そんな彼らが「よし、じゃあ俺も何かアップロードしよう」などと考える事は、多分無い。

彼らにとってP2Pファイル共有ソフトとは、「ファイルダウンロードするためのソフト」でしかない。ソフト仕様ダウンロードしたファイル自動的に共有はされるが、元を辿れば所詮は他人がアップロードしたファイルである自分ファイルアップロードするという発想など起こりようもない。

そうなると、その僅かな一次放流者が逮捕されたり飽きたりしたら、途端にファイルの新規共有が止まってしまう。そして実際、いくつかのジャンルはそうなりつつある。

違法行為が衰退する事自体は歓迎したい。けれども、国産P2Pファイル共有ソフトが、ただ違法行為によって諸業界ダメージだけ与えて何も残す事なくこの世から消え去るのは少々残念な気がする。

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