(てんかん)と診断されて早や20年を過ぎた。最初に学校で倒れたときは(貧血で)などと言っていた。
そのころから病名を明らかにしない雰囲気があった。第一、医者がはっきりと言うことがほとんどなかった。
進路を考える時期になると、車の免許を取ることを勧められたが断った。
就職してからも、定期的に脳波の検査のため休みを取らねばならず、その度に適当な言い訳をするのもなかなか大変だった。
一応女性であるので、まだ20代のころは医者から、(妊娠の可能性がある場合は相談して)などと言われていた。薬の都合があるらしい。
その機会がないまま、年月を重ね、この病気に限らず様々な病気についていろいろなことを見聞きし、そしてつい数日前の事故のニュースを聞いて、
落ち着いていられなかった。