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2022-05-26

フィクションでよく引用されてたりしてなんとなく見覚えがあるカッコいい訳詩のフレーズ

ロバート・ブラウニング

神は天にいまし すべて世はこともなし

もとは「ピッパの歌」という詩で、ピッパという少女が「朝露がきれい雲雀が飛んでいて蝸牛が這っていて天には神様がいる、なんて平和なんでしょう」と歌いながら街を歩くと、その純真さに感化された悪人たちが改心していく、という内容らしい。

ポール・ヴェルレーヌ

巷に雨の降るごとく わが心にも涙降る

かくも心に滲み入る この悲しみは何やらん

天才美少年詩人アルチュール・ランボー同性愛関係にあったヴェルレーヌが、痴話喧嘩からランボーの手をピストルで撃ってしまい、収監されたときに獄中からランボーに捧げた詩、ということだそうで、ひたすら悲しみをうたっている。

ナンシー・ウッド

今日死ぬはいい日だ

めっちゃ穏やかで幸せからいま死ぬのが最高だね」という内容の詩。ネイティブ・アメリカン交流していたウッドが、彼らの言葉を詩のかたちにしたものという。どこまでウッドの意図が混じっているのかわからないが。

于武陵

さよならけが人生

直訳すれば「人生別離は多い」だが、この井伏鱒二の訳が広まっている。元の詩は、友人との別れの席で酒を勧めながら、花が風雨に耐えて咲くように、人も多くの別れに耐えて生きるものだ、と慰めている内容のようだ。

パーシー・ビッシュ・シェリー

我が名はオジマンディアス 王の中の王

汝ら強き者どもよ 我が業を見よ そして絶望せよ

砂漠に崩れ落ちた石像があり、その台座にこの言葉が刻まれている。冷酷な王が自らの業績を誇る内容だが、その石像の周りにはもはや何もなく、遥か彼方まで砂漠が続いているだけだ。というような内容の詩だとか。諸行無常ですね。

ダンテ・アリギエーリ

この門をくぐる者は一切の望みを棄てよ

叙事詩神曲』で描かれる、地獄入り口にある門に掲げられた銘文。「この門をくぐれば悲しみと痛みと亡びがある。この門を造りしは神の力と智慧と愛である。この門は最初に造られ永遠に立っている。この門をくぐる者は一切の望みを棄てよ」といったようなことが書かれているらしい。

なんか他にある?

 
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