最初はあんまり仲良くなかった。おんなじコミュでやり取りしてたけど、ある日見たログに「ああいうやつは気を付けたほうがいい、悪いやつかも」って私のこと名指しで書いてあったから
「ログを見た。こんな風に言われる筋合いはない」と文句を言ったら話し合ってくれて、誤解も解けてそこから一気に仲良くなった。
4つ年上の院生で、物知りで頭良くて、たまに通話して音声でやり取りすることもあった。何時間もつなぎっぱなしってこともちょくちょく。
「小説書いてるんだ」っていうので、一度読ませてもらったこともある。私も小説書いてたからお互いに感想言いあったり。
好きな作品の話をしたり。数か月の間だったけど濃密な日々だった。
ネットで出会うとありがちだけど、住んでる場所がとても遠かったんだよね。
私は関西であちらは東北で、でも私は無理してでも会いに行きたいと思っていた。
相手も「いいの?来てもらっちゃうの申し訳ないんだけど」と言っていた。
私は全然問題なかった。私が学校を卒業した後の春休み、会えるのをとてもとても楽しみにしていたから。
でも結局会えなかった。
「やっぱりこういうのダメだと思う、君とは会えないよ」って直前で言い出すの。
あー。真面目だからな。なんだかそういう風に言い出すかもって、予感してたんだよね。
結局そういうところを飛び越えるほど私は好きになってもらえてなかったんだなって思ったけど。
そういう真面目なところ好きだったんだよね。
で、やっぱりそういう風になっちゃったらもう連絡は取れなくなっちゃった。今思えば別にそのまま連絡とって、友達のままで、また機会があったら普通に会ったらよかったのにね。
一度断ったらもう次はないみたいなの、なんだったんだろうなあ。
急に思い出したよ。元気にしてるかな。私はめっちゃ元気だよ。まだいろいろ書いてるよ。
会わないまま好きでいると変に抉らせるから、無理にでも会って現実みたほうがよかったのかもね