2023-05-18

『ター』と町山智浩

『ター』、ツイッターとかで褒められてたから気になってたんだけど、褒めてる奴と褒め方がなーんか小うるせえいけ好かない感じだったので「これはどっちだー?」と思って観に行った。

キャンセルカルチャーざっくばらん風刺アマデウス最後は取ってつけたように「すべて失った主人公故郷で昔の純粋な心を取り戻す」みたいなしょうもないくだりを挟んでアジアゲーム音楽バカにして終わるっていう、白人が「考えさせられるよね~」っていうためにつくった凡庸ストーリーに、黒沢清の出来損ないみたいな、思わせぶりなガチャガチャした画面と音響いかにも「肥大した承認欲求ではち切れそうなネット自称シネフィルの皆さ~ん、考察しがいのある素材お持ちしましたよ~」ってあざとさが鼻につく、メタファーなぞなぞ遊びみたいなしょうもない演出。おれはクイズ番組に参加しに来たんじゃなくて映画を見に来たんだよバカがよ。ただただケイト・ブランシェットが2時間めっちゃがんばってるってだけの映画だった。「面白い映画」と「役者が頑張ってた映画」の区別はつけて喋ろうぜみんな。

ただ!ただよ!この映画周りで唯一面白い話を見つけて、町山智浩映画秘宝のnoteで、『ター』を解説するpodcastを200円で売ってるのよ。

これ素晴らしいなって思ってさ。だって、間違いなく「あの頃の冷笑サブカル」の一時代を築きながら、まさに恫喝やらハラスメントやらが表沙汰になって炎上して命脈を絶たれた映画秘宝と町山智浩だよ?それが、細々とnoteの片隅で小銭稼いでるわけだよ。もうそ自体日本版『ター』なわけじゃん。実写版ケイブラは町山智浩だったわけですよ!

うそういうわきっちょのことを無理やり面白がるくらいしかすることがないです。一応、町山さんの解説音声は聞いてみよっかな。

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