2021-11-13

スペアリブを焼いた日の記録

 スペアリブを焼いた。正確に言うと昨日焼いて、今日はその残りを食べた。その幸福度があまりに高くてこれはどこかに記しておかねばなるまいと思ったので、この日記を書いている。

 そもそもスペアリブ調理しようなんて普段なら思わなかった。見るからに面倒臭そうだし、分厚い肉もでかい骨も、どうして良いかよくわからいからだ。しかたまたま好きな料理人YouTuber二郎https://www.youtube.com/channel/UCP2gnyy_-ToZeIDw6qeI6HA)のレシピを見ていてスペアリブという食べ物のことを思い出したので買ってみた。ジップロックに入れて、醤油みりん蜂蜜と、すりおろしニンニク生姜、あと白ワインマスタード適当にかけ、揉みまくって30分くらい漬けてフライパンで焼いた。付け合わせは薄切りにしたニンニクジャガイモチョリソー。このあたりは城二郎氏のレシピ参考である最後スペアリブに火を通すところだけ少し火加減に迷ったけれど、白ワインと水で蒸したらなんとかなったような気がする。多分。

 そしてこれがとんでもなく美味しかった。びっくりした。スペアリブってこんなに甘いのか。

 なんというか、脂身ものすごく甘くて、肉質もやわらかい。骨を持って噛みちぎるこの爽快感。骨の限界まで肉を剥がしながら、そういえば太宰治の「斜陽」に「お母さま」が肉に直接かぶりついても可愛くて貴族っぽい、みたいな記述があったようななかったような、みたいなどうでもいいことを思い出した。あれはスペアリブだったんだろうか。わからないが美味い。

 ここにさらに、宝酒造焼酎ハイボールレモンを開ける。極楽である

 昨今のコロナ対策による自粛で、私が住むトーキョー帝都ライフは暗澹の日々が続いている。残業後の豚骨ラーメンもも深夜喫茶レイトショーも取り上げられ、だいぶ憂鬱になっていた私の心をしかし、スペアリブ宝酒造が救ってくれた。大袈裟ではない。だからこそ今この文章を書いている。ありがとう二郎ありがとうスペアリブありがとう宝酒造

 人生はまだまだ知らないことばかり。絶望するにはまだ早い。

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12月になったら死にたいという気持ち匿名ダイアリーを開いたら、9月日記の下書きが出てきた。スペアリブを焼いた日、私幸せだったんだな。

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