2021-07-21

Quick Japan』95年3号 「いじめ紀行 第1回ゲスト 小山田圭吾の巻」 13

anond:20210721190027

5月15日

小山田さんは「そこまでして記事が形にならないのは……」と言ってくれ、

ライターの僕のために、レコーディングに入っていたにもかかわらず、

二度目の取材に応じてくれた。

まず、小山田さんに会い、村田さんのその後のことを報告した。

「でもパチンコ屋の店員って、すっげー合ってるような気がするな。

いわゆる……根本(敬)さんで言う『いい顔のオヤジ』みたいなのに絶対なるタイプって言うかさ」

―――もし対談できてたら、何話してますか?

別に、話す事ないッスけどねえ(笑)

でも分かんないけど、今とか会っても、

絶対昔みたいに話しちゃうような気がするなあ。

なんか分かんないけど。

別にいじめるとかはないと思うけど。

『今何やってんの?』みたいな(笑)

パチンコ屋でバイトやってんの?』なんて(笑)

『玉拾ってんの?』とか(笑)

きっと、そうなっちゃうとおもうんだけど」

―――やっぱ、できることなら会わないで済ましたい?

「僕が? 村田とは別にあんま会いたいとは思わないけど。

会ったら会ったでおもしろいかなとは思う。

沢田に会いたいな、僕」

―――特に顔も会わせたくないっていう人は、いない訳ですね?

「どうなんだろうなあ? これって、僕って、いじめてる方なのかなあ?」

―――その区別って曖昧です。

「だから自分じゃ分かんないっていうか。

『これは果たしていじめなのか?』っていう。

かにヒドイことはしたし」

―――やましいかどうかっていう結論は、自分の中では出てない?

「うーん……。でも、みんなこんな感じなのかもしれないな、

なんて思うしね。いじめてる人って。

僕なんか、全然、こう悪びれずに話しちゃったりするもんねえ」

―――ええ。僕も聞きながら笑ってるし。

全然消息のつかめなかった、朴さんの事も報告した。

「今、なんか『朝鮮スパイだった』って噂が流れてて(笑)

『俺ら殺されるわ』とか言って。

ホントにいなくなったっていうのは、僕も誰かから聞いてたんですよ。

誰も連絡とれなくなっちゃったって。

から噂が流れて」

―――いま会ったら、何話します?

「あやまるかなあ、スパイだったとしたら(笑)

とりあえず『ごめんなさい』って。

でもそんな朴とか、一緒に遊んでたからな。

あやまるっていう程でもないかな」

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