2021-07-21

Quick Japan』95年3号 「いじめ紀行 第1回ゲスト 小山田圭吾の巻」 14

anond:20210721200054

"いじめ紀行"の終点

最後に、小山田さんが対談するなら一番会いたいと言っていた、沢田さんのことを伝えた。

沢田さんは、学校当時よりさらに人としゃべらなくなっている。

「重いわ。ショック」

―――だから小山田さんと対談してもらって、当時の会話がもし戻ったら、すっごい美しい対談っていうか……。

「いや~(笑)

でも俺ちょっと怖いな、そういうの聞くと。

でも…そんなんなっちゃったんだ……」

―――沢田さんに何か言うとしたら……

「でも、しゃべるほうじゃなかったんですよ。

聞いた事には答えるけど」

―――他の生徒より聞いてた方なんですよね? 小山田さんは。

ファンだったから。

ファンっていうか、アレなんだけど。

どっちかっていうとね、やっぱ気になるっていうかさ。

なんかやっぱ、小学校中学校の頃は

コイツおかしい』っていう認識しかなくて。

で、だから色々試したりしてたけどね。

高校くらいになると『なんでコイツはこうなんだ?』

って考える方に変わっちゃったからさ。

からストレートな聞き方とかそんなしなかったけどさ、

『オマエ、バカ世界って、どんな感じなの?』

みたいなことが気になったから。

なんかそういうことを色々と知りたかった感じで。

で、いろいろ聞いたんだけど、

なんかちゃんとした答えが返ってこないんですよね」

―――どんな答えを?

「『病気なんだ』とかね」

―――言ってたんだ。

「ウン。……とか、あといろんな噂があって。

『なんでアイツがバカか?』っていう事に関して。

子供の時に、なんか日の当たらない部屋にずっといた、とか。

あとなんか『お母さんの薬がなんか』とか。

そんなんじゃないと思うけど(笑)

―――今会ったとすれば?

「だから結局、その深いとこまでは聞けなかったし。

聞けなかったっていうのは、

なんか悪くて聞けなかったっていうよりも、

僕がそこまで聞くまでの興味がなかったのかもしれないし。

そこまでの好奇心がなかったのかも。

かなりの好奇心は持ってたんだけど。

今とかだったら絶対そこまで突っ込むと思うんだけど。

その頃の感じだと、学校での生活の一要素っていう感じだったから。

でも他のクラス全然しゃべんないような奴なんかよりも、

個人的に興味があったっていうか」

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