2021-06-03

ガイジとは?なぜ死語から蘇ったのか〜死語から全国区へ広まった流れ

https://shohgaisha.com/column/grown_up_detail?id=1232

ガイジ」とは知的障害児」を略した蔑称です。

英語圏でいえば「fuck」や「shit」のようなもので、人前で使うのを憚るべき単語でありながら、ネットではよく蔓延しています


(中略)ガイジ」は本来死語でした。とはいえ一般的死語と違い流行ではなく成長によって捨てられる単語です。

かろうじて中学生までで、大人になってまで言うのはごく少数でした。筆者の記憶でも最後に聞いたのは中学2年の時でした。

ある女子生徒が息を吐くように言い出し、先生に叱られるより早く隣の生徒が「お前最悪やな!」と言っていたのを憶えています

人によっては、聞こえた瞬間学級会になったケースもあるようです。


雲行きが変わったのが2011年Twitter内でのガイジかな、あれ」から始まる書き込みでした。

単なる1ツイートなら流されて終わりでしたが、折悪しくも2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の「なんでも実況ジュピター通称なんJ)」に見つかってしまます


蔑称の創出とプロデュースに余念のないなんJ民」(最近では「電子障害者手帳」まで言い出しました)のことです。ガイジ」は瞬く間に大ブレイクしました。

スレッドタイトルスレタイ検索でも、例のツイートを境目にガイジ」でのヒットが千倍以上も膨れ上がったそうです。

それでもなお、2ちゃんでひっそり流行っているレベルに過ぎず、大多数の人は知らずに過ごしていました。


爆発的な広がりの決定打となったのは、2014年マイナーYoutuber発掘ブームです。

詳細は割愛しますが、この中で発掘されたある一人のYoutuberが、ズレたセンスと過剰な自信などから茶化す分には面白い動画としてブレイクしました。

彼を罵倒する言葉に「ガイジ」が出るや否や、使いやすく強烈な侮蔑語として2ちゃんの外でも認知されるのでした。


現在ネットではいい大人も気軽に言うようになり、全国区世代を問わずカジュアルに使われています死語だったのが、高い汎用性を持った共通語として蘇りました。

とはいえ完全に市民権を得たわけではなく、「使うやつは人間性を疑う」という声も根強いです。もとが強烈な侮蔑語なので当然ですね。

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