2021-01-19

金山さんちは三階建て

東京二十三区の駅チカ、商店街まで徒歩5分の立地に金山さん(仮名)は住んでいる。

三階建ての自宅は12LDKはあるはず。それ以上あるかもしれない。

アパート経営かと思ったら玄関ひとつしかなかった)

金持ちだろうから通称金山さんと呼んでいる。

駐車場は二台分。

その駐車場に車が止まってるのをあんまりたことがない。

つのタイミングか忘れたけど、ネコチャン用の段ボールと思われるハウスが何個か置かれるようになった。

皮膚病でボロボロ黒猫なんかが住み着いてる。

少なくとも三匹はいた。

見るたびに「うへぇっ」と思ってた。

こんなゴミみたいな猫をよくもまあ敷地においておけるもんだと呆れていた。

ボロボロネコチャンたちはとても汚くて、死んだ方が早くね?と思わせるほどボロボロだった。

通りがかるたびに「生きてるかな?」「死んだかな?」とのぞき込むのが習慣化した。

ネコチャンはいたりいなかったりした。

いないと死んだと思ってちょっとほっとしたし、いたらいたでちょっとほっとした。

でもボロボロだったから早く死んでもいいのになあと思ってた。

ネコチャンたちは金山さんの半端な厚意と善意によって段ボールハウスと食物をもらって細々と生きてる感じ。

やっぱ汚くて病気っぽいから家には入れてもらえてないようで、

冬は寒そうに段ボールハウス植木鉢にはまってじっとしてた。

近所の人に嫌われてるだろうな金山さん。

ネコチャン汚さは半端なかった。

一年ぶりぐらいに久々に金山さんちの前を通った。

東京寒いけどこのところ天気がいい。

金山さんちの前にでっぷり太って年取ったネコチャンが三匹いた。

「は?」

日向ぼっこしてる三匹の首に首輪が巻いてあった。

鳴らない鈴とかキーホルダーみたいなのがついてる。

あのネコチャンたちだった。

ハゲてたのに毛並みも良くなって見違えた。

ゴミネコ普通ネコチャンになってる。

いや、見た目だけなら飼い猫だわ。

出世してた。

段ボールハウスは相変わらずだけど果物かごのベッドやバスタオル使った寝床が増えてた。

金山さん、病院連れて行ったり色々としてくれてるみたい。

相変わらず外飼いだけどたぶん死ぬまで面倒見てくれそう。

  • 増田が金山さんだと思ってる人間は、放し飼いされてる野良人間だよ。

    • 猫の世話してる金山さん見たことないんだよね 男か女か年取ってるのかも知らない 昨日も今日も同じ場所にネコチャンいてのんびり日向ぼっこしてた 逃げないから近所の人にも危害は...

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