2020-09-08

菅政権は短命に終わる

次の首相菅義偉になることが確実視されているが、この内閣は短命に終わるだろう。

第一に、自民党内の誰も積極的菅義偉首相にしたいとは思っていない。総裁選菅義偉勝利すると見られているのは、細田派、麻生派竹下派の三派閥が菅支持にまわったからだが、これは石破茂首相にしないためという消極的理由からだ。各派閥には総裁選が終わってから菅義偉を支え続けるような意思はない。一時期、河合克之や菅原一秀など菅義偉と近いとされる政治家週刊文春によって次々と攻撃されていたことは記憶に新しい。このような菅義偉への攻撃は、総裁選後しばらくすれば再び始まるだろう。

第二に、菅義偉の顔は国民にとって新しさを感じさせない。首相の交代によって政権支持率与党支持率が上昇することは良く知られているが、官房長官として見慣れた菅義偉首相に繰り上がったところでその効果限定的だ。政権支持率自民党支持率の上昇はすでに見られているが、現在がそのピークとなるだろう。菅政権は始まる前にピークを迎えているのである

第三に、菅政権コロナ対策の不評と五輪中止による支持率低下を避けられない。菅政権コロナ対策安倍政権と似たようなものになり、国民は混乱し不満は高まるだろう。評判の悪い「GoToキャンペーン」を無理やりに推し進めたのが菅義偉だというのは有名な話だ。五輪も開催できる見込みはないし、中止により景況感さら悪化するだろう。

第四に、今回の自民党総裁選安倍晋三自民党総裁を任期途中で辞任することによるため、総裁選来年9月に再び行われる。菅政権一年続いたとしても、自民党派閥菅義偉賞味期限が切れたと判断すれば来年総裁選菅義偉退陣に追い込まれるだろう。

そして最後に、衆議院任期満了まで残り一年と少ししかない。衆議院解散権首相伝家の宝刀とされるが、それを使うタイミングコロナ流行が予想される冬を外すとかなり限られてくる。自民党にとって最も都合が良いのは与党支持率が高いうちに国会を冒頭で解散することだが、これは菅義偉にとっては自分の短い総裁任期中に二度と解散権行使できなくなることを意味する。解散権を使えなくなった菅義偉自民党内各派閥に対し劣勢となるだろう。

以上のことから菅政権支持率は今後ダラダラと低下し、自民党内各派閥に対抗できなくなり来年総裁選退陣に追い込まれると予想される。

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