2017-11-15

シンゴジラのやしおり作戦で納得いかないこと

シンゴジラのやしおり作戦で納得いかないことがある。

それはゴジラの口に凝固液を投入する部分の作戦が、たまたま上手くいったように見えて(ご都合ともいう)、作戦としてガバガバだということである

というのも、

(1)ゴジラが倒れる保証がない、

(2)もし倒れたとしても、口がどの方向に倒れるか分からない、

のにそのケアが示されていないためである

まず、(1)ゴジラミサイルを当てても倒れなかったことを考えると、ビルで押しつぶそうと、無人在来線爆弾を当てようと、倒れる保証はないはずだ。例え、原子力によるエネルギーを吐き出させた後でも。

はいえ、もし、ゴジラを倒れさせるために二の手三の手を用意していた場合ゴジラが倒れることもそこそこ可能作戦だったのかもしれない。

まり戦闘機ビル無人在来線爆弾だけというのは、トリックとしては面白かったがかなりギャンブル作戦である。(それに無人在来線爆弾線路から離れたら使えない!)

しかし、(2)の部分はより深刻であるゴジラがどこに倒れるか確実には分からない。また、凝固剤の量にはそこまで余裕はないはずである。そのため、凝固剤を積んだタンクの配置問題はとても難しいのではないだろうか。一箇所に配置した場合、その拠点がやられたら終わりだし、あるいは倒れる場所が遠すぎたら口から入れる前に起き上がってしまう。逆にばらけて配置した場合リスク分散するが、タンクの移動に時間がかかり十分な量を口に入れるのにすごく時間がかかる。

まり、例えば凝固剤が必要量の1.5倍しかないとして、ゴジラの周りにタンクを置いた時、ゴジラタンクが壊されず、ゴジラがちょうど良いところに倒れるか、というのは相当なギャンブルではないだろうか。

その様な理由で、自分映画のこの部分を見たときなんでこの作戦に賭けてしまったのかなと思い、映画に集中できなかった。

この作戦説得力を持たせるためには、どこにゴジラが倒れるかの確率分布計算できタンクの配置を最適化できる数学者、あるいはゴジラを確実に嵌められる諸葛孔明のような軍師描写必要だったのではないかと考えられる。

  • おはなしですから

    • おはなし、 されど、 この作品に力が入れられなかった部分があり、それについて受け手の大部分は気づいていない。そのことについての認識がこの世にあっても良いと思った。 ひいて...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん