2017-05-30

今日の午後、獣医さんがうちに来る。

電話でお願いした、飼い猫の安楽死のために。

猫は肺繊維症と言う病気で、もうしばらく自宅の酸素室で過ごしている。

治療法は無く、徐々に呼吸ができなくなり、最後呼吸困難で死んでしまう病だ。

症状は悪化し、今では酸素室内でも苦しそうで、悩みに悩んでこの形をとる決意をした。

酸素室に24時間入れておけば、おそらくあと少しは生きながらえるだろう。

でもその先には、やっぱり死しかない。

狭い所に閉じ込めて、出してと鳴いても叶わず、ただ肺の機能が低下し死ぬのを待つだけ。

私の人生の半分近くを一緒に過ごした、とびきり可愛くてこれ以上無く大切で目の中に入れても痛くないほど愛している猫だからこそ、いよいよ呼吸が出来なくなり苦しみ踠いて窒息死させることは出来ない。

私はずっと泣いてばかりいる。それがまったく意味のないことだとわかっていても、もう明日にはこの猫がいないのだと思うとどうしても涙を止めることが出来ない。

まだ一緒にいたい、一緒に眠って起きて、体を撫でて、名前を呼びたい。

でもそれは私の希望と言うだけだ。

猫は人の言葉を話せないから、この選択が正しいのか間違いなのか正解は出ないけれど、この猫の飼い主として生きて来たか脳みそ振り絞って猫にとっての最善がいったい何なのかを考えるしか出来ない。

最後誰にも言えないから、ここでだけ叫ばせてほしい。

本当に本当に大好きだよ、死なないで、治る薬があればいいのに、なんでこんな辛い病気なっちゃったの、まだ一緒にいたいよ、明日明後日一年後も隣にいてほしかったよ。

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