2014-08-14

無駄に過ごした2年間

小学生の頃、子どものような担任出会った。

生徒全員に、好きな異性を書かせて提出させる、そんな子どもじみたことをする女の教諭だ。

彼女は君臨したがり、掌握したがった。

席替え希望を聞いて、スルーした上で自分で決めていた。

流石に苦情が出た時には、クラスを巻き込んで臭い三文芝居を始め、単純な子どもは涙を流して謝りまくる、しかし大多数はシラけて何も言えなくなる…彼女は万事、そんな感じの学級運営をしていた。

お気に入りは徹底的に身贔屓した。男子だ。彼がイジメを働こうが、どれほどルールを破ろうが、彼女は決してそれを咎めることはしなかった。擁護し、スルーしていた。思えばショタでは収まらない、世間知らずな中年女の醜い愛情表現。気持ち悪い。

よほど掌握が上手く行ったと感じたのだろう、年度が変わり、通例ならシャッフルされるクラス編成も、彼女は職員会議で粘りに粘り、シャッフルされなかった。結局、彼女ワガママに2年間もつきあわされた。年度がさらにかわり、彼女につきあわなくてよいのだ、そう思えた時には、子どもゴコロに大層嬉しかった。

小学生の倍以上の時間を既に生きているが、あんなに無駄時間を過ごしたことは人生で未だにない。

そんな彼女の話を風の噂で聞いた。

なんでも流産したらしい。

悲しみはいかほどかと思ってみようとしたが、無理だった。

しろ、少し心がすかっとしてしまった。

同時に、嫌な自分を感じ取り、嫌な気分になった。

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