開発者の方がノーベル賞も夢じゃない!なんていうのをあちこちで見かけるたびにもやっとしたので。
山中伸弥教授のノーベル賞の受賞、あれって再生医療の意味での受賞ではないわけです。
受賞理由は「成熟した細胞に対してリプログラミングにより多能性(分化万能性)を持たせられることの発見」
要するに、細胞はリセット可能であるということを証明したこと。
再生医療に使える云々は一切含まれていません。だってまだ医療への応用ははじまったばかりだもの。
もちろん今後に色々研究して医療応用ができて夢の様な治療ができるかもしれないけれど、
ノーベル財団はその結果を待って贈るのではなく、現時点での確実な評価に対して贈った。
まぁ大人の事情もあるのでしょう。
それに対して周りや国が「再生医療につながる大発見でノーベル賞!」と囃し立てるのも実はちょっと間違い。
そして今回のSTAP細胞はすでに証明済みのことに対して新しい手法をもたらしただけなので、
iPSと同様の意味での受賞はありえないのです。
もちろんこれから臨床応用されていってSTAPすげえ!病気治る!!ってなれば、可能性は大いにあるわけですが。
原著論文をざっと読む限り若い個体の細胞じゃないと動かないとのことなので、前途は多難な印象。
iPSとの組み合わせで高効率化、なんていうのも可能性としてはあると思うので今後に期待ですね。
やれノーベル賞だ!日本人の成果だ!女性研究者が!なんてちょっと即物的な話題で無駄に盛り上がるのではなく、
今後の成果をじっと待ちたいところ。
こういう意見って、裏取るのメンドいから、ブログとかツイッターとかで肩書付きで書いてくんねーかな。
まあ、最初から匿名でまともなことを話しあおうとすることが間違いなのさ。 増田もその程度であまり深く考えないほうが良いよ。 どうせこんなところで何言ったって、その業界への影...
ネイチャーにのってるなら再現性は確認されてんじゃないん? ノーベル賞はないだろうなぁというのは、研究者ならみんな薄々感じてるけど、浮かれてるのに水さすのも悪いじゃん。
少なくとも、ips系の問題点って何回も言われてきたことで。 癌化、遅さ、レシピの根拠のなさ、等々、たしかネイチャーでもまとめが載ってたな1年くらい前に。 で、それを解決したっ...
少なくとも、ips系の問題点って何回も言われてきたことで。 癌化、遅さ、レシピの根拠のなさ、等々、たしかネイチャーでもまとめが載ってたな1年くらい前に。 で、それを解決したっ...