2013-05-03

今の状況では、護憲派を名乗ることこそ、憲法を踏みにじっている。

自分憲法改正に賛成だが、それは中国北朝鮮念頭においているわけではなく、もっと別のことが要因で、改憲に賛成している。

その理由とは、今のままの憲法だと、いずれは「憲法なんて、結局は守らなくても良いじゃん」って意見に突き進む可能性への恐怖である

素人考えだが、憲法九条の条文だけを見れば、自衛隊は絶対に違憲である存在すら許されない。場合によっては、警察官拳銃すら違憲の可能性がある気がする。

ところが、護憲派も含めて、自衛隊は圧倒的な支持を有している。それも、存在のものどころか、近年では海外派遣すら、過半数の国民から支持されている。結果、自衛隊は、今では旧軍も足を踏み入れたことのないアフリカ地域での、長期的な活動拠点も有している。警察の武装については、個々の事案での発砲については裁判になることもあるが、「警察は非武装でいるべき」という考えは、護憲派サイトを見ても、ほとんど見かけない(皆無ではないけど)。

まり現在でも、憲法よりも、国家国民)の要求や、現実の問題への対処こそ優先される状況は、既に存在している。これがさらに突き進んで、「憲法のその他の、基本的人権などの条文も、無視しても構わない」という意識が、日本の支配的思想にならないという保証はない。

自分は、それが恐ろしい。だから自衛隊を認めるのであれば、改憲は絶対に必要であるし、護憲立場に立つのなら、自衛隊解体もセットで主張しなければならないと考えている。現状追認的ではあるが、明らかに拳法の条文に違反している現状を、そのまま未来永劫、追認し続けるほうが、よほど恐ろしい。

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