「空気が読めない」というのはつまり「空気を壊している」ということで、一種の無意識的破壊活動なのだなあと思った話。
僕自身は空気なんて読まないでいいと思っているし、読んだら負けだと思っているけど、それは「最低限の一線」を超えているから言えるのではないか。
僕は、本当に「空気を壊す」人は、おおまかに「意識していない」もしくは「意識しすぎている」ことによって破壊活動に寄与していると考えている。
この2タイプのうち、「意識していない」から空気を壊している人は、意識さえすれば改善の見込みはある。
つまり、読み方を知らない、もしくは読む気がない。
具体的には、会話の輪に入ってきて、マシンガントークだけして去っていくタイプ。
「話したい欲」を発散したいだけだから、周りもハイハイと聞いていればいい。
面倒くさいし鬱陶しいけど、まあダメージは少ない。
問題は後者だ。
周りを「意識しすぎている」あまり完全に萎縮し、負の回路に入ってしまっている。
このタイプは、周囲もフォローしなければと気を使って疲れるし、それを察した本人もネガティブなままになってしまっている。
A君の話をする。
A君は飲み会の席で、彼の持つ珍しい玩具を持ってこなかったことを周囲から突っ込まれた。
もちろん普通飲み会に玩具なんて持ってこないし、周囲も「こんな流れになるなら持ってきたら盛り上がったね」くらいの伝え方だった。
数カ月後。
彼は似たメンバーの集まる、全く趣旨の異なる飲み会に、その玩具を持ってきた。
当然そのときには玩具は必要ではなくなっており、完全に持て余してしまった。
皆が今かよ!とは思ったが、目を輝かせる彼を見ると、とてもそうは言えなかった。
今思えば、飲み会に玩具を持ってきたのも、彼が尊敬する友人たちから認めて欲しかったのだろう。
だが、実際には誰も彼を褒めず、曖昧なリアクションばかりが続いた。
彼は自分のしたことが間違っていた(正解でなかった)ことを感じ取り、完全に萎縮してしまった。
「僕のせいで場が悪くなる」「皆は自分の友達ではないのに気を使われている」といった発言が増え、気づいた時には誰もフォローできなくなってしまった。
あまりに発言の頻度が高く、そのたびに場が壊されているのが、無神経な僕にでもわかる。
周囲を見渡すと、A君のような人は少なくないのではないかと思う。
玩具の一件がなくても、A君は遅かれ早かれ負の回路に入っていたのではないだろうか。
言わなきゃいいのに言ってしまうことは、本当に多い。
沈黙は金。
http://anond.hatelabo.jp/20130401022327 空気というのは維持ばかりしてりゃいいってもんじゃない 淀み停滞してるとろくなことにならん なので壊す役割の人は全体としては一定数必要 個人として...