2012-06-14

勉強とは違うアプローチ

世の中に意識して身につけなければならない物事はたくさんあるが、殊に武道楽器演奏といった技芸・技能に当たるものの上達法について、思うところがあったので書いてみる。

こういう分野の教則本のうち、上達の心構えが書いてある本だと、必ずこんなことが書いてある。

それは


「基本的に、数をこなすことが重要である。知識や理論だけで理解したつもりでいると、いずれ必ず壁に直面する」


まり時間をかけて、寸暇を惜しんでやり込むことが必須と謳っているわけだ。

実際、自分経験に照らし合わせても、「頭で考えてポイントを押さえ、効率良くやる」方法では、入門からそう遠くないうちに壁にぶち当たる。

確かに最初学習効率だけは良いが、最終的には絶対うまくいかない。


そして、こういう技芸の習熟における「数をこなす」というのは、ただ漫然と繰り返すためにあるのではなく


  • どこを直すべきか指導者に訊く
  • 直す内容によっては、どう練習すればいいのかも訊く
  • そうやって指摘されたところを、次に見てもらうまでに完璧に直してくる


というサイクルを実現するために必要と、そういうことのようだ。

そしてこのループを回るほうが、確実に上達は速い。

また優れた指導者とは、弟子欠点のうち、次回の指導までに直せそうなものだけをピックアップして指摘し、同時に克服法まで教えてくれる人ということになるようだ。


こうしたことは、学校勉強とは全然違うので驚かされる。

というか、なぜ学校勉強のようには行かないのか、未だによく分からない。

それとも、こういうアプローチじゃないと上達できないくらい、自分がバカというだけだろうか。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん