これまで、資産の半分以上を円資産で持っていたが、海外に移すことを決めました。
市場の大きさとか成長性という問題ではなく、日本には金融市場が存在しない、という判断によるものです。
先日、東京電力の損害賠償と、政府の支援に関する発表がありました。
東京電力の株、債券は保護され、金融機関には債権の放棄を要請する、ということのようです。
乱暴な言い方をすれば、東京電力にとって株式も債権も融資も、結局は同じ「借金」です。
だからこそ、返済の優先順位が明確に定められており、そのリスクに応じたメリット(利子)の差が出るわけです。
これが資本主義のルールです。そのルールを無視して、真っ先に融資の価値を0にせよ、と。
確かに電力株、電力債は、多くの企業年金にも組み込まれているでしょうし、ひょっとしたら老人保有率(そんな指標があるのでしょうか?)が高い金融商品なのかもしれません。東電破綻となれば、国民生活に多大な影響が出るかもしれません(個人的には出ないと思いますが)。でもそんなことは関係ないのです。
金融商品というのは、あらかじめ定められたルールに則ってリスクとリターンの波に乗るゲームです。
決められた手続きに従ってルールを変えるならそれもいいでしょう。プレイヤーはその影響を反映して、ゲームを続けます。それを「要請」という誰も責任を取らない形で事後的にルールを変えようとする政府、それを批判できないマスコミ、最大のプレイヤーでありながら、そのおかしさを指摘しないどころか、受け入れかねない金融機関。
まー、リーマンショック後の世界で金融行政の恣意性を云々されてもなー 今さら何をとしか思えんのだが
本質であり、虚像であり、虚像であっても大事なんだよ
どこまでを虚像して扱うかの線引きの問題に見える。 ルールに従うとしてどういう基準で従うか、だな