コップの水を相手にバシャーってやつだ。
学会の後には学生や指導教員を交えての立食会があることがある。
それは発表者がお互いをねぎらい、そして議論を行う場でもある。
私はこれまで同じような場でそうしてきたように、他の発表者たちと研究に対する議論を繰り広げていた。
私は表彰を受けた発表者Aの発表内容が気に入っており、その場にAはいなかったが、Aの研究内容に関して言及していた。
特にある実験の結果に関して気になることがあり、A自身がどう考察したのか詳しく聞いてみたいという内容だ。
これが、不幸の引き金となった。
Aは私の話をすごく中途半端に、離れた場所から聞いていたのだ。
結果、私は突然水をかけられた。
――後でAに会って、「おめでとう」と声をかけ、議論を交わそう。
そんな想っていた相手に、水をかけらるとは予想できまい。
Aは頭に血が上っておりひたすら私に文句を言った。
私は彼をなだめようとしたが、彼は聞く耳を持たなかった。
埒があかないので、Aの指導教員の元へ向かった。
指導教員の言葉により彼は段々と冷静さを取り戻し、自分の立場を理解したようだった。
しばらく横暴な態度だった彼は、涙ぐみはじめ、私に謝罪をした。
立食会も終わりに近づいた頃、再びAは現れた。
一時前の彼からは想像もできない礼儀正しい青年となった彼は再び私に深く謝罪をした。
そして、当初の目的どおり私は「表彰おめでとう」と彼に言い、議論を交わした。
最終的には実にいい立食会となった。
さて、彼は大学院1年生だそうだ。
アルコールも入っていない状態だったそうだ。
にもかかわらず、あんな暴挙に出て、怒られて泣いて謝る。
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