はてなキーワード: クラスタリングとは
今ネットにあふれている情報はいったいどれだけあるのだろう?その全貌を把握している人はもはや誰一人としていまい。
では今ネットで対面しているこの情報は、いったいどのようにして見つけたのだろう?検索で?SBMで?RSSで?ブログエントリーで?広大なネットの海から自分が欲しい一粒の砂を見つけるためにはどうしたらいいのだろう?
まず明白なこととして、もはや手動ではネットの海の情報を分類しきることは出来ない。
ではどうすればいいのか?Googleが目指すような全ての情報を検索可能にするという流れに乗っていけばいいのか?しかし、検索ですらネットの最新情報を手に入れるには遅すぎる。SBMの新着エントリーをチェックしているような方にとってはこの感覚は判っていただけると思う。また、検索とは既に知っているキーワードをもとに行うものであって、まだ全く知らない情報を手に入れるのには何の役にも立ちはしない。すると答えは自ずと出てくる。無差別な情報から必要そうな情報だけ手に入れる、フィルタリングだ。
実は情報のフィルタリングを我々は既に行っている。検索で、SBMで、RSSで、様々な手段で見つけた情報たちのうち、タイトルや概要で必要そうなものだけピックアップして読んでいる。そうした人力フィルタリングをユーザの趣味指向に基づいて自動化しようという流れは既にある。それらのフィルタリングは成功しつつあるし、数年後には大きなブレイクスルーを伴って一般のユーザにも利用されるようになるだろう。むしろ、一般のユーザがそれと気づかないうちに使ってもらえるようになるのならばこの上ない大成功だ。
そうして手に入る情報が自分の趣味指向を反影したものになった後に起こることは何か?
今までの人々はローカルオリエンテッドなクラスタリングに甘んじてきた。生まれた場所、住んでいる場所によって、村や街、都会といったクラスタに自分の意志とは関係なく所属させられたのだ。しかしこれからは違う。自分の趣味指向に則して所属するクラスタを決めることができる。
しかし、そうしたユーザオリエンテッドなクラスタリングによって作られたネットコミュニティはよいものなのだろうか?
私は悪いことだと思う。ユーザの趣味指向にのっとったクラスタリングはユーザにとって快適なコミュニティをもたらすだろう。しかしその快適さは何によって作られているのかというと『他のクラスタの情報を排除した結果』によって作られているのだ。それは、とても簡単に視野狭窄を起こす。
すでにその断片は見え始めている。例えば、いわゆる『ネトウヨ』と呼ばれている人たちが自分たちの主張を肯定するためのサイトを見て回り、それだけが真実であるかのように大声を上げ、自分たちが『見つけた』真実を信じない人を見下す。彼らは彼らの趣味指向を反影したフィルタリングに引っかかった情報ばかりを見てそれが正しいと思ってしまう。
つまるところ、情報のフィルタリングというのは世界を極小化してしまうものなのだ。
けれども、実はフィルタリングやそれに伴うコミュニティの視野狭窄というのはいいものなのかもしれない。他のクラスタの存在を知らなければ、摩擦が起こることもない。人々が気づかないうちに静かに、静かにこの世界を分断し、今までにない全く新しい秩序を人間の世界にもたらすかもしれない。
だから、この先ネットを通じて現実がどうなってしまうのかは判らない。ただ、このエントリーを読む人々がいるクラスタというのはかなり限定されているだろう。そういうことなのだ。それは既に始まっていて、もう後戻りできない。そしてその結果が出るまで私たちが生きていることはないだろう。でも、その結果を作るのは私たちなのだ。
姉:ネット信者。24歳。まだ大学生。IT系のとこばっかでバイトしてるらしい。
弟:小林よしのり信者。22歳。高校卒業後フリーターを経て現在スーパーマーケット社員。ネットやってない。
弟:しかし何だな。秋葉原の事件とか最近おかしな事件ばっか起こってるよ。やっぱり日本人として持ってて当たり前のものがネットによって崩れてきたのが悪いんだ。
姉:最近おかしな事件って、津山三十人殺しとか知らんのか?おかしな事件なんていつでも起きてるよ。それはお前のいう日本人的なネットワークからハブにされた奴ばっかが起こしてるんだよ。ネットがあればそういう地域のコミュニティから排除された奴も居場所を見つけられるんだからプラスだと思うぞ。
弟:津山三十人殺し?なんだよそれ、知らねー。でもそういうハブにされた奴ばっかが集まったコミュニティって結局オウム真理教じゃねーの?
姉:そういうコミュニティも出来るだろうけど、そこまでいかずに自浄効果が働くよ。自分と同じ人間が居るってだけで人は安心するもんだ。それに日本人として持ってて当たり前のものって言っても、そんな幻想お前の言う通りネットによって簡単に崩れるし、それはもう元には戻らないよ。
弟:だからそれをやっちゃまずいって言ってんだろ?それに自浄効果ってなんだよ?んなもん働くわけないだろ。犯罪者が集まったところでより大きな犯罪が生まれるだけだよ。
姉:だから集まることで犯罪者にはならなくてすむって言ってんじゃん。お互いを見て自分らはこんな人間だけど犯罪には走っちゃならんよな、とか思えるって言ってるんだよ。
弟:お前の言ってること訳わかんねー。外れてる奴ってのは犯罪者だろ、既に。それが集まったところでより凶悪な犯罪が生まれるだけだって。だから日本人として持ってて当たり前のものを崩さないのが一番大事なんだよ。
姉:お前の言ってることなんて単なる幻想だよ。そんなものないし、仮にあったとしてもネットによる価値観の多様化でそれは崩れて戻らない。ネットによって人が持ってる価値観による新たなコミュニティのクラスタリングが行われるんだよ。いままではどうしてもコミュニティは土地というものに縛られていたけれど、これからはそんなもの意味をなくすんだ。
弟:はぁ?まぁ仮にお前の言う通り価値観の違うコミュニティが出来たとしよう。その価値観の違うコミュニティは他の価値観を持ったコミュニティを認められないだろ?そしたら戦争ばっかりあちこちで起こるようになるってことじゃないか。そんなの変だよ。
姉:他のコミュニティとの衝突は確かに起こるだろうけど、それは論戦ですむよ。だってネットだもん。
弟:んなわけねーよ。衝突が起こったらそれは戦争までいくよ。それに価値観の違うコミュニティが出来たとして、そしたら国がバラバラになるだろ?そうしたら誰が国を守るんだ?
姉:国なんか守んなくてもいいんじゃない?これから先は国の定義すら変わっていくんだから。
弟:んなことあり得ねーだろうが!第一、国の定義が変わっていくってどういうことだよ?
姉:だからネットを通じたコミュニティが出来て、そうして価値観を同じくするもの達が集まっていってそれが新しい国になるんだよ。
弟:はぁ?何言ってんの?お前。仮にお前の言う通りになったとしよう。でもネットってのは普及率が違うんだからそれは全世界で同時に起こるんじゃなくて時間差があるよな。その時間差で他国に攻められたらどうすんの?って話だよ。
姉:…。
弟:だから国を守るためにも日本人のあり方ってやつを守ることは大事なんだよ。ネットでそれが崩れてきてるのはヤバいんだよ。
姉:でもお前の言うものはお前が言う通り崩れてきてるよ。それを守るって言ったってどうやるつもりだ?そんな方法はないぞ?
弟:だから教育とかが大事なんだよ。
姉:いくら教育したってあとからネットによって多様化した価値観に触れて崩れるよ。あれは言葉のボーダーラインは今のところあっても世界のボーダーラインはないんだから。
弟:…。
姉:だからそんな幻想守ることよりも新しいコミュニティに飛び込んでいく方が大事なんだよ。
弟:いや、やっぱりお前の言うことには賛成できない。どうしても大事だよ、日本人の価値観を守ることは。
姉:お前や私が生きているうちはそうかもしれないけど、それは長続きしないよ、もう。絶対に。
弟:平行線だな。
姉:平行線だね。
弟:お前と会うことももう今後ないかもな。
姉:そうだな。これが今生の別れかもな。
かなりはしょったよ、この二人の言い合い。実際は2時間くらいしゃべってたし。
さて、ここで質問です。僕はいったい誰でしょう?
みんな、どのくらいまでセキュリティ対策してる?
俺の場合は、、、
使用するパラメータ(標準入力(POST)、環境変数、クエリストリング)を全てチェックして、
必要に応じてパラメータを削除/エスケープ/クォート/サニタイズすればいいのかなあなんて、思ってるんだけど、
実際のところ、どこまでやればいいのか検討つかないや。
DOS攻撃にそなえて、アクセスしてきたIPアドレスは常に解析して、動的にアクセス拒否する必要があるのかとか、
アクセス集中にそなえて動的コンテンツをキャッシュするだの、サーバのクラスタリングだの、ロードバランサー設置とか、
バックアップは何分おきにやるのかとか、
午前三時にメンテナンスのために作業するのかとか、
地震地帯を避けつつ、法律問題を回避できる国で、税金とエネルギーの安い土地にサーバルームを作って、
サーバを鎖で縛って、電磁波遮断して、部屋にかぎ掛けて、クーラー効かせて、元特殊部隊の人をガードマンに雇って、
最終的にはサーバを核シェルターに入れて、あらゆる攻撃から守らなくちゃいけないのかなあ。
ああ、憂鬱だ。