寅子に負担が重くのしかかり、最終的には仕事を辞めることになるという展開は、すべて優三との子どもがいなければ避けられた展開だった。
なんで寅子は優三と性交渉してしまったのだろう。なんで優三は自制しなかったのだろう。
でも、自制してほしかった。
寅子が社会的地位のために結婚することに同意したのだから、寅子がブレたときにしっかりとあるべき道に戻してほしかった。
快楽に溺れているんじゃないよ。
全く印象に残っていないため、優三は肝心なときに寅子に寄り添っていたのか疑問だ。
寅子の退職後に優三が家事を手伝うといった描写もなかったと思う。優三は本当に良い夫だったのだろうか?
戦前期における夫としては先進的であったのだろうが、優三も所詮はその当時の男でしかないのだろう。
それを大絶賛するのはどうかと思う。