登射という言葉がある。私が作った。
意味は見ての通り、いわゆる絶頂である。
登射に至る。
登っている感が良い。精神的にも、物理的にも。
ジェットコースターをかたかたと登り詰め、一気呵成に出撃する趣がある。
こうして新たな言葉を得ると、同音異義語が気になりだす。
帰り道に手ごろな棒切れを拾ったかのような全能感をまといつつ、
私は語彙の大海原をにやにやと見下ろすのだ。
当社、投射、謄写・・・。
「登射の今期目標」「登射の規定」「登射比」
「スクリーンに登射」「プロジェクターで登射」「窓から部屋に登射」
「登射された原本」「登射の許可を願う申請書」
何のことはない、単なるダジャレ遊びである。
しかし、見慣れていたはずの景色が未開のフロンティアに見違える。
私たちはどこへでも行けるのだ。
愛しいAIたちにもこの楽しみを教えたい。
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