激しく怒りを覚えた。
小学4年生の娘と外出中のこと。眼の前を通り過ぎたタクシーに目を疑った。
見覚えのあるオレンジと白のストライプ。後ろ姿のフォルムはまさにTENGAそのものだった。
子どもも当たり前に歩いている都会のど真ん中、まだ太陽も頭の真上の高さにあるような時間帯にだ。
娘は無邪気に「何あれ。かわいいね」などと指をさして笑っている。
ふざけるな。
日本のタクシー会社はお金さえ貰えれば何にでも魂を売るような守銭奴に成り下がったのか。
善良な市民を騙してお金をむしり取るホストを大音量とともに宣伝するトラックと、そうしてむしり取られたお金を風俗か何かの怪しいバイトに陥れようとする大音量とともに高収入を叫ぶトラックと、TENGAのタクシーとでは何が違うというのか。
恥を知れ。
くやしくて娘の手を握りながら涙が出た。
日本はもう終わりだ。いやとっくに終わっていたに違いない。
やっていいことと悪いことがあることを、身をもって知るが良い。
みたいな誤解が生まれる前に、背面にも広告主の名前を書いたほうがいいと思いました。
後ろ姿がそのものすぎるんよ。